第1176回「新聞トーク会に行って来ました」

9月13日

先日、面白いトークcaféに初めてお邪魔しました。高知新聞の堀内販売所さん主催の「新聞トーク会」です。

堀内販売所さんと言えば、地域の購読者向けに「堀内販売所News Letter」を月1回発行してらっしゃいますが、なかなか面白くて楽しみにしているんです。「新聞ばっぐを作ろう」なんてワークショップもありますし、「大橋通りの画伯」加茂加奈さんの漫画もあります。

いつもは地域密着で江ノ口小学校生涯学習室で行っているそうですが、この日は急きょ寿町のカフェ「エミュ」になりました。実は主催の堀内美登利さんは、もう40年も前にNHKに勤めていた頃の同僚でもあり、とても気さくで勉強熱心で素敵な女性なんです。お誘い頂き、「面白そう!」と土曜の朝に出かけてみました。

元・高知新聞社記者 鍋島さん、高知新聞の「新聞を読んで」のコラム担当の武田さんを囲んで、入れ替わりで8人ほどが和気あいあいと自由に新聞についてのトークを楽しみました。朝ドラ「あんぱん」について、土佐弁について、文章を書くこと、最近気になった新聞記事…。「寝落ち」は広辞苑にも載っていない比較的新しい言葉だとか、本を読むにも「読書体力」がいるのでウォーキングから始めるように5分ずつでもやってみるとか、参考になることばかり。

鍋島さんには「どうしたら要約がうまくなるのか」を記者経験を交えてお聞きしました。「やはり慣れですね。新人の時には、デスクにずっとダメ出しされてました」と伺い、プロでさえそうなんだから、めげずに経験値を上げることが大事なのだなあと思いました。「記事の芯は大事で、何を言いたいのか書いてるうちにわかるときもある」というのは納得でした。

今回「小社会書き写しノート」というのを事前に教えて頂き、やってみました。「小社会」は高知新聞1面下のコラムです。

こういうノートが金高堂書店や新聞販売所で200円で買えるんです。知りませんでした。中はというと、こんな感じ。

「小社会」を切り抜いて貼る場所があり、それを書き写します。「この記事に見出しを付けるなら?」とか、わからない言葉を調べる・要約や感想を書く箇所がレイアウトされています。皆さんが考えた見出しの違いも面白くて、これはいい脳トレになるわ~(笑)いや、改めて「考える」「書く」「自分はどう思うか」と向かい合うのは実に良いなと。

年齢を重ねると「知力・体力を鍛えること!」と思いがちですが、「実はそれ以前に意欲を高めることが重要」というのを以前知りました。「じゃあそのためにどうすればいいのか?」と考えていましたが、意欲:「何かをしたい」を高めるためには、まずいろいろなことに興味関心を持つことではないかと思います。年を重ねても、好奇心を持ち続ける。人間は社会的動物なので、社会に対する関心も重要ですね。政治家が高齢でもしっかりしてる人が多いのは、そういうことかもしれません。

「新聞の総覧性」と言って、全体を見渡すことができるので隣の記事にも目をやり、読むことができます。広範囲で信頼度の高い、様々な情報を手に入れられるわけです。でも、「小社会」はちょっと難しそう、とお思いなら…

子ども向けの「しんぶん学習ノート」というのもあります。「高知を知ろう」というページは記事を貼り付け、市町村の白地図に色を塗る、「いつ、どこで、だれが…」などの5W1Hを書き出す、記事を読んだ感想を書く。これ、良いなあ。意外に市町村の場所ってあやふやだったりしますし、夏休みの自由研究にもなりますよね。こちらは一般販売はしてないそうですが、欲しい方は販売所さんにお願いすると頂けるそうですよ。

堀内さん曰く、「ある日の新聞から、18歳とか75歳とか年代別の視点が書かれた記事を切り抜き1ヵ所に貼っていくと、1日の中で色々な人の視点が、学べます」というのもわかりやすくて、なるほど!と思いました。人生勉強は、好きなジャンルですから。

帰りには、素敵な新聞バッグも頂きました。新聞バッグは柄が命(笑)ですが、たくさんの新聞が集まる販売所ですから、そこはお手のものですね。

やはり、新聞は多くの方に読まれてこそ。今回は必要あって 少し職歴も入れましたが、敷居は高くありませんので ぜひ皆さんに参加して頂ければな~と思ったのでした。