第1180回「隙間時間のスキを突く」

10月11日

コンビニでコピーをする際のちょっとした隙間時間。刷り上がるまでのわずかな時間も無駄にはしません。「お客さんを楽しませる!」といったコピー機が以前ありました。小さな液晶画面内にそっくりなイラストが左右に表示されて「間違い探しをお楽しみください」と。機械のホスピタリティを感じたものです(笑) 実際に間違い探しをすることはありませんでしたが、時間の有効活用の意味で今も覚えています。

隙間時間の活用といえばスマホです。
検索を繰り返しての調べ事となるとせわしなく手を動かす必要がありますが、YouTubeを見るのであれば手が離れ自由が効きます。そのスキを突きます。

では、どうやって?

こんなのはどうでしょうか。「今さら…?」と思えるかもしれませんが、ハンドグリップです。

実はネットの書き込みやYouTubeで「ハンドグリップの効用」といったことで色々と取り上げられています。シンプルにハンドグリップは握力を鍛えるもの。しかしそういったこととは別に、握力と脳とは関連性がある、そしてその効用についても語られています。ネットに出回っているからといって、何でも鵜呑みにするわけではありませんが、昔からピアノやソロバンはそれ自体の技術向上とは別に脳への刺激ということは言われています。ハンドグリップも指先を使うわけですから、そういった効果もゼロではないだろうと。

実は最近、母親がペットボトルのフタや冷蔵庫にある瓶のフタが開けにくいと言うのです。それに比例するかのように会話のテンポが遅くなることや人の話を思い込みで聞いているため簡単な話でも嚙み合わないことが以前より増えた気がします。来年80歳になるので、歳を取れば色々と弱ってきて当たり前とは思いますが、弱った部分に刺激を与え一工夫やってみる!これは体のどの部位でも言えることではないでしょうか。もちろん弱った部分が全て回復、そんな大それたことは考えていませんが、やってみる価値はあると思うのです。

早速、ハンドグリップを渡しました。なんと初めて見るというのです。世代間ギャップを感じます。でも使い方はいたって簡単、握るだけですから(笑)
一通りの説明をしてテレビを見ている時や助手席に乗って車で移動の時、つまり「隙間時間にどうぞ」と。

この隙間時間という勧め方が良かったのか、「忙しい、忙しい」が口癖の母ですが ちゃんとコンスタントにやっています。仮にハンドグリップの効用が握力の維持・向上のみだったとしても、隙間時間にやっていることですから損はないはず。

それからこれは私自身のことになるのですが、私は右利きです。ですから右腕と左腕を比べると若干、右腕が大きいです。ところが、最近、このハンドグリップを手にしてわかったのですが、握力は左手の方が強いのです。自分でも不思議でしたが、考えてみると松葉杖で歩く時、荷物は必ず左手で持つようにしています。その方が歩行する際に体のバランスが取りやすいからです。

でも荷物といっても生活の中でのことですからせいぜい2~4㎏ぐらいです。ですから鍛えている感覚など当然ありませんでしたが、日々のちょっとしたコツコツにより、利き腕よりも左の握力が上になりました。そして無理なくやってきたという感覚ですのでちょっとしたお得感も。

ちなみに、もしハンドグリップにご興味を持たれた方がいらっしゃったら
まずはご自身に合う無理なくできる強さの物を選んでみてください。100円
ショップのダイソーに行くと強さ別に色々なグリップがあります。

別にハンドグリップだけが隙間時間のスキを突くわけではありませんが、手持ちぶさたになった時、相性が良いかと。

隙間時間のスキをちょっと意識してみるのはいかがでしょうか。