第1207回「プレミアムカード?」

4月25日

「ちょっと、ゆうちょ銀行に寄って」「はい はい」
車中での友人との会話です。
街中を走っていればゆうちょは所々に点在しているので、どうと言うことはありません。ATMに用事があるらしく、こういった ついでに済ませておくのが一番です。改めてそのためだけに出かけるのはけっこう面倒なものです。

この友人とドライブ中、時々こうやって「ゆうちょに寄って」と言われるのですが、寄るのは決まっていつも同じ所だということに、ある時 気付きました。どうでもいいことなのですが「なんで、いつもここの ゆうちょ?」

すると「俺のカードはプレミアムなので、使える場所が限られているから」
ん? プレミアムなのに不便そうなカードだなと。日頃から、ちょくちょく
おかしなことを言う人なので、深追いするつもりもありませんでしたが…
「なに、それ? どんなカード?」
「カード 見る?」「見せて」

普通のカードやんか、右上の角がかなり欠けてはいるけどね。
「まぁ角が欠けているのはカードのあるあるでしょうよ」
「違うんだな、中村。 ほれ」

「なに、これ?」
「プレミアムカード」
「こんなん 使えるのか?」
「使えなきゃプレミアムじゃないね」
「初めて見たし」
「プレミアムだからな」

ちゃんと話を聞くと、7~8年前にカードの左側にちょっと亀裂が入ったそうです。でも問題なく使えていたのでそのままに。時間が経つにつれ少しずつ亀裂が長くなり、財布への出し入れもカードにとっては圧となりました。ある時、さすがにこれはと思い、セロテープでしっかり補強したら たちまち使えなくなったと言うのです。どうもセロテープが磁気部分を邪魔したらしい。

ここまでザックリ行くとATMで使う際も「これ以上、割れないように」と、とても丁寧に扱うようになったそうです。そして最近のこと、とうとうATMでは使えなくなったと。
「それで、オレ 考えてよ。このATMがダメでも他の所では使えるかも!」
で、色んな場所で試したそうです。
「そういう時は普通新しいカードを申請するんじゃないのか?」
「機械の隙を突くわけよ」
「それでいつもお前に寄ってもらっている所のATMが大丈夫とわかった。
あとね、街中にあるゆうちょの入口から3番目のATMも大丈夫!」
「自慢げに言うことか?」

それから後日、「中村!新しいカードにしたら、どこでも使えて便利だぞぉ」
やっと申請したんだぁ。
「よかった。でも、プレミアムじゃなくなったね」
「あんなカード、いらん!」

話によると、窓口に行った際に例のカードを出したら、係の人がまじまじと見ながら
「これ、使えますか?」
「まぁ場所を選びますけど…」
「ほぉ!」とその方もビックリ。書類を書いて、1週間後に新しいカードが届いたそうです。

それからまた後日。友人曰く
「新しくしたカードの磁気が飛んで使えなくなった。まだ2回しか使ってないのに」
…どうせなら 1回も使ってなかったのに、の方が面白くないか?(笑)

しぶしぶ またゆうちょに行くと「では、お預かりしますね」と、ものの5分ぐらいで直してくれたそうです。「磁気の修復はATMでもできます。それから今回は直りましたが、直らない場合も残念ながらありますので」と。友人は、なぜ磁気が飛んだのか?不思議だったらしいですが、カードと携帯を近づけることや 財布の中に他のカードと一緒にぎゅうぎゅうに入れていると故障の原因になるそうです。

友人 曰く、そういえば前日、財布と携帯を1時間ぐらい接触した状態で放置していたと。(もちろん財布の中にカードが)
「でも、財布と携帯を近づけて置いておくというのはこれまでにもなかったか?」
「あった」
「やっぱり長時間というのがネック?」
「いや たまたま運が悪かっただけじゃないのか?」
そしてため息をつき、
「妙に納得がいかない。申請に行ったり直しに行ったり、この1枚のカードに振り回され過ぎだ」と言うのです。

「これに比べて、プレミアムカードの磁気は強かったなぁ」
「あれにまだ未練があるの?」
「プレミアムだったからなぁ」