第1208回「Alamak! あらま!マレーシア 」
5月1日
私の大学時代の演劇部の同級生が、現在マレーシアのクアラルンプル(今はこう書くのね)に住んでいます。彼女には昔から文才があり、やりとりするLINEの文章にも勢いがあって、とても面白くてためになるんです。そこで「ぜひ、ウチのコラムに書いてくれない?」とお願いして、今回の運びとなりました。
ご紹介しますね。Tapirさんです♪
「Alamak! あらま!マレーシア 」 written by Tapir
「誤解」や「思い込み」は誰でも経験したことがあると思ふ。
ある人は、セサミストリートのビッグバードをずっと「海老の天ぷら🍤」だと思っていたそうで、アメリカの子供番組にも日本の天ぷらキャラ🍤が出てくるとは天ぷら🍤もメジャーになったのだなぁと思っていたらしい。(何でエビ天の名前がビッグバードなんだよ!)
まあ「鬼滅の刃」を「鬼滅の八重歯」だと思っていた私が、突っ込むのも何だが。
そこでこの際、日本人の多くがマレーシアに関して誤解や勘違いしているのではないか?と思う事を述べてみたい。
マレーシアは赤道近くに位置する国で、東マレーシアと西マレーシアを有する。西マレーシアはマレーシア半島部分で東マレーシアはボルネオ島を指す。西マレーシアには首都のクアラルンプールがあり、自然の宝庫ボルネオ島はブルネイ、マレーシア、インドネシア三国の領土となっている。(もともと「ボルネオ」は「 ブルネイ」が語源なのよ。)
そうした位置関係からさぞや暑い国かと思うだろう。実際、マレーシアは熱帯雨林気候に属するので「熱帯」と聞くだけで暑そうに思える。しかしはっきり言う。日本の真夏の方がはるかに暑い!
マレーシアは暑くても日中せいぜい33度になるくらいで、平均気温は約27度。スコールがあれば打ち水をしたように涼しくなるし、クーラーはほぼ使わない。有り難いことに天井ファンを回すだけで涼しいのだ。
何なら、我が家では夜中に寝ぼけた夫が天井ファンを回し続け、夫婦ともに風邪をひいたことさえある。(余計なことするな夫!その代わり紫外線は強力。こちらではSPF100の日焼け止めを売っているくらいなんだけどね。)
さて、そのマレーシアにおいて有名な花はラフレシアである。
「あぁボルネオ島のジャングルにある世界一大きい花ね!」
と思うだろう。
私もそう思っていた。
ところがどっこい、クアラルンプールの近辺でもラフレシアは見られる。決して秘境の中で咲く希少な花ではない。
そして、マレーシアの人にラフレシアの事を聞くと必ずこう返ってくる。「ラフレシアの花?ありゃキノコだよ。キ・ノ・コ!」
何とあれはブドウ科の植物に寄生するキノコの一種なのだ。
多くの日本人は勘違いしているだろう。「 世界最大の花」の正体はキノコ🍄なのである。
更に勘違いをもう一つ。
バナナについても言わせてもらいたい。
マレーシアではバナナをピサンと言う。
このピサンはマレーシアで栽培されているごくありきたりなフルーツである。よくその辺の空き地に自生していて、たまにバナナが実っているのを見かけることもある。
そのバナナであるが…
↑この写真を見て、
「あ、バナナの木だ」
と思ったら、それは間違い。
バナナの木なんぞこの世には無い!!!
え?じゃあコレは何?
実はコレ、正しくは「バナナの草」なのだ。
なんと分類学上、バナナは「草」に分類される。
こんなにも大きな緑の葉を風になびかせ堂々と屹立するバナナ。
きっとバナナも自分は木だと思っていただろう。しかし現実はタンポポやレンゲと同じ草のカテゴリー。
バナナ自身もこの事実に戸惑っているハズだ。
しかし彼らにも植物界での立場というものがあるだろう(あるのか?)。
できれば…そっとしておいてやりたい。(いや、お前がバラしてんだろ!)
木でなくったって
いいじゃないか
バナナだもの
みつを(嘘)
・・・・・・・・・・・
いかがでしたか?私は読んだ時、大笑いしました!
こういう、勢いの背景に知性がそこはかとなく香る 彼女の文章が大好きなんです♪
今後も機会があれば 皆さんにご紹介したいので、よろしくお願いいたします。





