第999回 「延々と続くアイデア。カプセルトイ」

4月2日          中村 覚

最近のカプセルトイは300円~500円の商品が主流かと思います。しかも出来の良さに思わず「おぉ!」と唸るような商品は、「300円じゃぁ、ちょっともう無理かなあ~」というのは既に暗黙の了解かもしれません。 でも、そんな中、300円でも納得のいく商品もちらほらと。それがこちらです。

ミニチュアの「UNO」です。ちゃんと説明書も付いて、実際に遊べるという底力もあります。「カプセルに収まるサイズ」という制約のある中、次から次へと延々 色んな商品が発売され続けているのはスゴイことだと思います。

次はこちら。

これ、何だと思います? 白と黒の2種類。ちょっとルービックキューブを思わせる球体。本体から出ているオレンジや青や黄色の球に対して、それを囲うように描かれている輪があります。その輪の色に球の色を合わせていくゲームです。球を指で内側に押し込んで、輪と同色の物を持ってくるわけです。全部の球と輪の色を合わすことができればクリア!

しかし そんな頭の痛くなるようなことは私には無理。新しいけど、どこか懐かしい。そんな佇まいが好きで買っただけですから。(笑)ちなみにこの商品、形状がそのままカプセルなので、カプセルには入っていません。その意味では、カプセル目いっぱいの容量を誇る商品かもしれません。

色々と他にも紹介したい商品があるのですが、ちょっと先を急ぎます。ここからは反則技ならぬ販促技。1個、1000円。衝撃ッ!

なんと、珊瑚と真珠のカプセルトイです。説明書に「本物の真珠と珊瑚 使用しております」と書いてあります。

販売しているのは、キラメッセ室戸にある「直売市場 楽市」です。たまたま見つけたのですが、もちろん他では見たことがありません。地の利を活かして、眼前に広がる黒潮の海で取れた真珠と珊瑚を鮮度抜群のまま販売しているのだろう! と勝手に考え、思い込めば思い込むほど「珍しい物を見つけたぞ」と。(笑)

そして、これを代表の筒井に報告すると「もしコラムで紹介したいなら、思い込みではなく、もっとリサーチをしなさい」と。私としてはカプセルトイですから、そんな固いことはおっしゃらなくてもとは思いましたが…。 御意に。(笑)

「真珠 ガチャ」「珊瑚 ガチャ」とネット検索した結果、珊瑚の方はなかなかヒットしませんでしたが、真珠の方は「あこや真珠 ガチャ」で大ヒット。あこや真珠の日本三大生産地の一つ愛媛県で2020年に初めて売り出されたようで、既にテレビでも紹介済み。全然、知らなかった。(笑)

ちなみに同封されている説明書によると、あこや真珠の日本三大生産地は
●愛媛県の「宇和島」
●長崎県の「大村湾」
●三重県伊勢志摩半島の「英虞湾(あごわん)」

近年 若者の真珠離れやコロナ禍などもあり、真珠業界がこういった現状を打破すべく~、そんな中から生まれた商品とのこと。使用されている真珠は商品化するにあたり、均一感や長さ調整の際に外された物を使っているそうです。果物などの収穫時に出る「ハネ」のような物かと。ですからカプセルトイと言えども高品質。当初、1回、1000円にビックリしたのですが、調べていく内にだんだん納得。それぞれの強みを活かした真珠とカプセルトイのコラボなんです。

カプセルの中には新しいアイデアが次から次へと!