第810回 「窪川の隠れた名店、ボルゲリ」

7月26日

数年前、四万十町で「四万十ポーク街道」の催しをやっていた頃、一番のお気に入りは「キッチン・ヤノ」のスモークカツ丼でした。そこが移転し「ボルゲリ」と名前を変え、夜だけの営業になったのでなかなか行けませんでしたが、やっと数年越しの念願が叶い、行くことができました。

場所は国道56号線から50m位入った、四万十町環境改善センター駐車場の裏手です。黒い建物がおしゃれですね。営業は18時からです。

中はこんな感じで個室に分かれていますので、落ち着いてゆったりとくつろげます。あれこれとメニューを見て選ぶ時間も楽しい♪

まずは、ホタテ貝柱のレモンクリームサラダ。(800円)
大皿で、たっぷりとした量が嬉しい。

本日のおすすめ「黒毛和牛赤身肉のタタキわさびじょうゆ」(1500円)、
これが実に美味しかったこと!ネギの爽やかさで、いくらでも食べられました。

「ベーコンとキノコのスパゲティ」(800円)これも見た目よりたっぷりの量があり、あっさりとしたカルボナーラって感じでした。

そして、念願だった「四万十ポークのスモーク塩カツレツ」(800円)。
そうそう、この味、この香り!スモークが香ばしく鼻に抜けていきます。
数年越しの願いが叶い、大満足でした。

メインは「黒毛和牛ランプ肉のステーキ カリカリにんにく」(2000円)。
このにんにくが香ばしく、さすがの美味しさでした。

お酒を飲まないので、シメはバニラアイスクリーム。
実に盛りだくさんに食べてしまいました。(笑)

ゆったりと食事を楽しめる、大人だけの贅沢な時間を窪川でも過ごせる嬉しいお店。また来たいのですが、高知市から片道車で1時間、かつ夜だけの営業となれば次回はいつになることか…。(笑)それだけに、貴重な味わいでした。

【BOLGHERI:ボルゲリ】
〒786-0008
高知県高岡郡 四万十町榊山町6-20
TEL 0880-22-0811
定休日 : 火曜日(臨休あり)

第809回 「知らなかった!熱中症対処の落とし穴」

7月22日

先日の夜9時頃、知人の女性から電話がかかってきました。
「今、具合が悪くて…、手がしびれてなんか意識が遠くなりそうで…熱中症じゃないかと思うんだけど」
知人は一人暮らしです。あわてて、我が家のドクター(夫)と駆けつけました。

彼女はぐったりと座っていました。昼間、外回りの仕事をして、夜まで元気だったのに急に具合が悪くなったようで、首筋など体を数カ所冷やしていました。「さっき、水もコップ2杯ぐらい飲んだんだけど、だんだん具合が悪くなってきて…」

その時夫が言った言葉。「熱中症は具合が悪くなってから水を飲んだら逆効果だよ」
え!?と彼女と私は驚きました。「水を飲んじゃいけないの!?」

「水を飲んじゃいけないんじゃなく、水だけじゃいけないんだ、塩分も取らないと。具合が悪くなってからは、水じゃなくて経口補水液やスポーツドリンクを飲まないといけない。これ、飲んで」と家から持ってきたOS-1を渡しました。(所さんがCMに出ている、あれです。)

それを飲んで話をするうちに、15分ほどで彼女は回復して、ホッとしました。
30分ほどして帰宅しましたが、私はさっきの驚きがまだ尾を引いていました。
「熱中症で具合が悪くなってから水を飲んだら、逆効果なんて知らなかった。」
「水だけじゃいけないってこと。別に経口補水液じゃなくても、水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの だっていいんだけどね」

「ついでに言うと、コーヒーやお茶はカフェインがあるから利尿作用があって、飲んでも水分補給にはならないから、熱中症予防にはお水を飲んだ方がいい」
「じゃ、カフェインがない麦茶なら?」
「麦茶はOK」

そういえば、私が見た麦茶にはわざわざ「カフェイン0」と表記されていました。妊娠中や美容の面からもカフェインを避ける女性たちが増えているようですが、熱中症にもいいんですね。

厚生労働省の「熱中症予防のために」というサイトを見ると、
「熱中症が疑われる人を見かけたら
・涼しい場所へ  エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など
・体を冷やす  衣服をゆるめ、からだを冷やす
・水分補給  水分・塩分、経口補水液などを補給する 」

とありました。でも「水分補給」だけだと、「とにかく水を飲ませればいいんだ」と誤解している人は私を含め、多いように思います。いざという時のために、冷蔵庫には経口補水液を常備しておくといいですね。

それで思い出したことがあります。昔から夏には冷えたスイカを食べていますよね。塩をちょっとふると甘みが増しますが、あれってスイカの水分・糖分、そして塩と、天然の経口補水液だったのかもしれませんね。(笑)

第808回 「お隣の昔話」

7月13日               中村 覚

読みかけの本を持って お昼を食べに店に入ります。食事が運ばれて来るまで読むつもりが、面白くて食事がきてからもついパラパラとやっていました。気が付くと、1mも離れていない隣の席の話し声が聞こえるともなく聞こえて来ます。頭髪が白くなった男性2人の会話です。カメラの話をしているようで「最近は何につけ、許可をもらって撮らんといかんので、面倒になったな。」などと話しています。言外に「昔はそんなわずらわしさはなくて良かったよな」そんなふうに感じます。

カメラのことはわかりませんが、懐古趣味のある私は「その気持ち、わかるなぁ」と。(笑) それから話は 日本製品と外国製品の比較や朝鮮戦争の時、寒い現地で活躍したカメラや難しい機種名が出てきて、話はどんどん専門的に。こうなると自然と気持ちも読んでいた本に戻るというものです。

ところが、カメラはカメラでも今度は映写機の話になり、「昔、ロードショーは(映画館の)中央の座席はちょっと料金も高い時期があったなあ。」と。(えっ!? そんなの初めて聞くし…。) ちょっと背伸びをしたら手が届きそうな昔話は大好きなので、読みかけの本よりこっちの方が断然、面白そうと心変わりしました。

「お話し中、すみません。 あの、昔は中央の座席、値段が高かったんですか?」と2人の間に割り込んでしまいました。「なんじゃ、コイツは?」と思われるのは覚悟していたのですが、この後 しばらく話に混ぜてもらうことができました。もちろん私はもっぱら聞き役です。何も知らない私が入ってきたので、わかりやすいようにと話題に補足説明を加えてくれ、話すスピードも若干落としてくれたような気がしました。 どうもお2人の内、一方の方は映写技師をなさっていたようです。

昔の映画業界のことを「そうかぁ、そういうことがあったのかぁ。」と興味津々、お聞きすることができました。もちろん全てを理解できたわけではないですが、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
話の中で、特に印象に残った話題を1つ。

「封切りしたばかりの映画」 この表現、今まで聞いたことはありましたが、「封切り」の意味は「公開」と考えていました。もちろん意味はこれで通りますが、教えてもらった話によると、昔は映画フィルムを入れ物から取り出して機械にセット。この時 開封する、封を切っていたから、「封切り」と言ったそうです。

封切りされたばかりのネガフィルムは映像がきれいで、初めて大阪で「封切り映画」を観た時のことは今も覚えていると おっしゃっていました。当時はフィルムですから、上映を繰り返している内に画面に線が入ったりして、次第に劣化していくわけです。高知などの地方に回ってきたネガは、それ相応の状態だったのかと想像します。しかし、劣化したフィルムしか見ていなければ、何も不満はなかったのかもしれません。公開する順番によって画質が違っていたというのは今の時代では考えられないことだと思いました。

ところで、最近の映画館は昔のように何度でも観ることができません。ほとんどの館が、1回観たら退室です。こういった状況の中でも、ついつい上映時間に遅れてしまうお客さんは今もいるわけです。もちろん遅れたからといって入場できないわけではありませんが、その時は座れる席がかなり限られてくるそうです。既にご覧になっているお客さんの迷惑になってはいけないという理由から、端の方の座席に限定されるらしいのです。

実は先日、映画館でスタッフの方からこの一連の説明を受けている年配の男性を見ました。その方はしぶしぶ「わかった。」と納得したようでしたが、「昔は違った。『ちょっと すんません』と会釈して、座っている人の前を通ったもんや」とつぶやいていました。

こういったこと全部含めて、映画館の移り変わりを感じたことでした。