第880回 「須崎のイタリアン レガーロ」

12月7日              中村 覚

今回は知る人ぞ知る、隠れ家のようなお店を紹介したいと思います。今年の7月オープンですから、まだまだ知る人ぞ知るといったお店なんです。(笑)

須崎市の多ノ郷駅から500メートルほどの場所にあるイタリアン料理レガーロです。一見すると焼肉のお店のように見えますが、その2階です。

焼肉屋さんと共通の入口を入り、右手の階段を登ると御覧のように左に「レガーロ」の看板があります。

中に入ってみましょう。

店内は新しくきれいで、こじんまりとした感じです。

ランチのメニューはご覧の2種類。Aランチはいわゆるパスタランチで、900円。Bランチはパスタにメイン料理付きで、1800円です。私が頼んだのは、Aランチの魚介類の漁師風トマトソースパスタ。200円プラスすれば食後の飲み物とドルチェが付いてきます。

まずは前菜です。食事は味覚で楽しむ前に、まずは視覚で楽しむもの。

~などと人間 柄にもないことは言わないことです。(笑)
いやそれぐらい色とりどりの野菜です。

紫イモはレモン、ハチミツ、白ワインで味付けだったかな?右の紅白2色の大根はフェンネルで、ニンジンはクミンやバター、ブロッコリーはガーリックオイルで~と料理の説明をして下さるのですが、豊富な内容のため私のメモが全然追い付かず…。(違ってたらごめんなさい)

どれもおいしかったのですが、特にニンジンを食べた時の香りが良く、大根にはさっぱりしたお酢が効いていて、食が進む感じがしました。

2色のパンです。私を含め3名でしたので、黄色と薄緑のパンが1人、2個ずつ。黄色のパンはニンジン、緑のパンにはホウレンソウが入っているとのことです。

かわいらしい豚の顔をしたローズマリーや塩とコショウの入ったバターか、机の上に置かれているオイルを付けて食べるのですが、私はバターを付けて食べましたとさ。

いよいよ メイン、魚介類の漁師風トマトソースパスタです。

トマト味だと見た目がもっとトマト・トマトしているのが普通かと思いますが、全くそんなことはなく、パスタによくありがちなギトギトした油っこさもなく、良い意味で裏切ってくれる一品です。アオリイカの旨味を上手に出している感じで、あっさりしていて実に飽きのこないおいしさでした。

こちらは、四万十ポークと原木椎茸の煮込みソースパスタ。友人が頼みました。「味付けは濃すぎず薄すぎず、四万十ポークの味がしっかりして、美味しかった」そうです。どちらも見たときは「ちょっと少なめかな?」と思ったのですが、食べたら満足感がありました。

最後にドルチェです。

バニラアイスと少し苦めの効いたガトーショコラが最後に食事を締めくくってくれ、後味さっぱりといった感じです。

全体的な量のバランスが良いので、「物を残したくない」という方にも安心して 食べてもらえます。12時には、お店は満席になっていました。

本来、イタリアンは味がしっかりしているため、1度食べると、では また1か月後に!とか思うこともありますが、私はここのパスタなら1週間後にでも また食べたいと思いました。日本の風土にはあっさり系が合っているのかもしれません。
「さて、次はいつ来ようか?」と話に花が咲いたのでした。